金曜の夜、22時。
出張先の繁華街でキャバクラを探している男性がいるとする。土地勘はない。知り合いに聞ける相手もいない。
この人が最初に開くのは何か。
HPじゃない。SNSでもない。キャッチの声に足を止めるわけでもない。
Googleマップだ。
「キャバクラ」と打って、現在地の周辺に表示された店を眺める。星の数を見る。口コミを読む。写真を見る。それで行く店を決める。
全員がそうするとは言わない。でも、こういう探し方をする人は確実にいる。あなたの店は、そこで選ばれる状態になっているだろうか。
Googleマップで探す人を、取りこぼしていないか
「うちは常連で回ってるから」と思うかもしれない。でも、常連だけで回る店がどうなるかは、別の記事で書いた通りだ。新規が入らない店は、常連の自然減とともに確実に縮んでいく。
キャバクラの新規客がどこから来るかは、店によって違う。キャッチ、紹介、SNS——いろいろある。
ただ、Googleマップで「キャバクラ」と検索して店を探す人が一定数いる以上、そこで候補から外されるのはもったいない。しかもGoogleマップの情報整備は、HPを作ったりSNSを毎日更新するのと比べると、はるかに手間がかからない。
やらない理由がない。
放置している店は、候補にすら入れない
Googleマップで店を探すとき、人は何を見るか。
星の数、口コミの内容、写真、営業時間。この4つだ。
星が低い店は、比較の段階でスキップされる。口コミがゼロの店は、判断材料がないから不安で選べない。写真がない店は、雰囲気がわからないから候補に入らない。営業時間が間違っている店は、行ったら閉まっていた経験をした人が二度と来ない。
星2.8、口コミ3件、写真ゼロ。
こういう店は、Googleマップで探している人の候補に最初から入らない。キャッチに声をかけられた人だって、その場でスマホを開いて店名を検索するかもしれない。そこで星2.8と「ぼったくり」の口コミが出てきたら、「やっぱりやめとこう」になる。
「ぼったくり」と書かれた口コミの破壊力
キャバクラのGoogleマップ口コミで最も多いネガティブワードのひとつが「ぼったくり」だ。
実際にぼったくりをしていなくても、書かれることがある。セット料金にサービス料と消費税が乗って、想定より高くなった。延長の説明が曖昧だった。飲み放題だと思っていたのに、実はフリードリンクじゃなかった。こういう「料金の不透明さ」から来る不満が、「ぼったくり」という言葉に変換されて口コミに残る。
問題は、この口コミが何年も消えないことだ。
3年前に書かれた「ぼったくられた」という口コミ1件が、今日この瞬間も新規客の目に触れている。その客は、3年前の口コミと今日の店を区別しない。「ぼったくり」の文字を見た瞬間に、次の店に指をスワイプする。
飲食店はとっくにやっている
飲食業界ではすでに、Googleマップの情報を整えるだけで集客を伸ばした事例が山ほどある。やっていることは、実はシンプルだ。
1. 写真を充実させる
写真がゼロの店は、メニューを置かずに営業しているようなものだ。
キャバクラなら、店内の雰囲気がわかる写真を最低5枚。暗すぎない、清潔感のある写真。ドリンクメニューやVIPルームの写真もあるといい。キャストの顔出しが難しければ、空間とドリンクだけでもいい。「写真がゼロ」と「写真が5枚」の差は、想像以上に大きい。
2. 営業時間・料金・アクセスを正確に書く
Googleビジネスプロフィールの基本情報が間違っている店は驚くほど多い。営業時間が古い。定休日が更新されていない。電話番号が繋がらない。
特にキャバクラで重要なのは料金情報だ。「セット料金○○円〜」「初回はいくら」「ドリンク別か込みか」。これが書いてあるだけで、「ぼったくり」という口コミが生まれる確率は大幅に下がる。料金が不透明だから不信感が生まれる。先に出しておけば、期待値のズレが起きにくい。
3. 口コミに返信する
良い口コミにも悪い口コミにも、オーナーとして返信する。
「ぼったくり」と書かれた口コミに対して、感情的に反論する必要はない。「ご不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。料金体系をより明確にご案内できるよう、改善いたしました」——この一文があるだけで、その口コミを読んだ次の客の印象はまったく違う。
返信がある口コミと、放置された口コミでは、読んだ人の受け取り方が変わる。 「この店は客の声を聞いている」と思ってもらえるかどうか。それだけで「行ってみようかな」のハードルが下がる。
4. 新しい口コミを増やす
Googleは口コミの「鮮度」を重視している。3年前の口コミ5件しかない店より、直近3ヶ月で10件の口コミがある店の方が、検索結果で上位に表示されやすい。
来店してくれた客に「よかったらGoogleで口コミ書いてもらえると嬉しいです」と声をかける。それだけだ。QRコードを作ってレジ横に置いている飲食店は多い。キャバクラでも同じことができる。
なぜキャバクラだけが取り残されているのか
飲食店、美容室、ホテル——ほとんどの店舗ビジネスがGoogleマップ対策に動いている中で、キャバクラだけが明らかに遅れている。
理由はいくつかある。
「うちはキャッチと紹介で回している」。確かにそれで新規は入る。でもキャッチ経由の客と、自分で調べて来た客では、リピート率が違う。自分で選んで来た客の方が、店に対する期待値が正しく、満足度も高くなりやすい。
「口コミを書かれるのが怖い」。気持ちはわかる。でも、口コミを書かれないことはもう選べない。Googleマップに店が登録されている以上、誰でも口コミを書ける。管理しないということは、他人に第一印象を委ねるということだ。
「そもそもやり方がわからない」。これは正直なところ、一番多い理由だと思う。Googleビジネスプロフィールのオーナー確認をして、情報を更新して、口コミに返信する。やること自体は難しくない。ただ、誰もやっていないから、やらなくていいと思っている。
今日やるべきことは3つだけ
大がかりなことは必要ない。まず今日、この3つだけやってほしい。
1. 自分の店をGoogleマップで検索する。 客として見る。星はいくつか。口コミには何が書いてあるか。写真は何枚あるか。営業時間は合っているか。初めて見た人がどう感じるか、想像する。
2. Googleビジネスプロフィールのオーナー確認をする(まだなら)。 確認が済めば、情報の編集と口コミへの返信ができるようになる。
3. 店内の写真を3枚撮ってアップロードする。 完璧じゃなくていい。照明を少し明るくして、テーブルまわりが映える角度で撮る。それだけで「写真ゼロの店」から脱出できる。
この3つに30分もかからない。Googleマップで探す人がいる以上、そこで候補から外される理由を放置しておく意味はない。キャストの採用と同じで、「やるだけで差がつく」段階にある。
まとめ
- Googleマップでキャバクラを探す人は確実にいる。 その層を取りこぼすのはもったいない
- 星が低い・口コミが少ない・写真がない店は、候補にすら入らない
- 「ぼったくり」という口コミ1件が何年も残り、新規を遠ざけ続ける
- 写真の充実・料金の明示・口コミへの返信・新しい口コミの獲得。 やることはシンプル
- キャバクラだけがGoogleマップ対策で取り残されている。 逆に言えば、やるだけで差がつく
- HPを作る必要も、SNSを毎日更新する必要もない。 30分の作業で候補から外される確率を下げられる
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