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スタッフの働き方2026-03-08

キャバクラの黒服が成り上がるには「どの店で働くか」が全て

同じくらい頑張っている黒服が2人いて、3年後に片方は店長、片方はまだ付け回し担当のまま——この業界ではよくある話。能力の問題じゃないことが多い。どの店を選んだかの問題だったりする。


黒服の給料のリアルな数字

エリアや店の規模で大きく変わるので、あくまで目安として。

| ポジション | 月収の目安 | 年収の目安 | |---|---|---| | ボーイ(新人) | 22〜28万円 | 270〜340万円 | | 付け回し担当 | 25〜32万円 | 300〜390万円 | | 副主任 | 28〜35万円 | 340〜430万円 | | 主任 | 32〜42万円 | 390〜510万円 | | 店長 | 40〜70万円 | 500〜850万円 | | マネージャー | 60〜100万円 | 750〜1,200万円 |

注目してほしいのは、ボーイから主任まではゆるやかに上がるけど、主任から店長に上がると一気に100〜340万円くらいの差が出ること。店長は固定給+インセンティブだから。つまり、店長になれるかなれないかで、年収が大きく変わる

黒服の年収目安(中央値)


「上が詰まっている店」の現実

「頑張れば上に行ける」——これは半分は正しいけど、半分は嘘だと思っている。なぜかというと、ポストの数は決まっているから。

1店舗だけの店を想像してみてほしい。店長1人、主任1〜2人、副主任2〜3人。この構成で、今の店長が辞めない限り、主任は主任のまま。主任が動かなければ、副主任は副主任のまま。

上が詰まっている。

面接で「うちは実力主義だから」と言われることがあるけど、ポストがなければ実力主義もなにもない。他人のキャリア判断に自分のキャリアを委ねている状態は、けっこう危うい。


拡大しているグループで働くと何が違うのか

複数店舗を展開していて、今も拡大を続けているグループだと、状況はまったく違ってくる。

新店が出るたびにポストが生まれる。 年に1店舗出すグループなら、毎年少なくとも1つは店長ポストが生まれる。1店舗しかない店では、この椅子が何年待っても増えない。

新店の立ち上げに関われると、キャリアのインパクトも大きい。ゼロからキャストを集めて、売上を作っていく経験は、既存店で何年か普通に働くよりもはるかに濃い。結果を出せば次の新店でも声がかかりやすくなる。

異動で違うタイプの店を経験できるのもメリット。大箱と小箱、繁華街と住宅街では客層もフロアの回し方もまるで違う。その引き出しの差は、店長以上を目指すなら確実にプラスになる。


店を選ぶときに見るポイント

1. 店舗展開の計画があるか

面接で「今後の出店計画ってありますか?」と聞いてみる。拡大するつもりがあるグループなら隠す理由がない。ただ、口では「来年もう1店舗出す」と言っていて実際には何年も動いていないパターンもある。直近で実際に出店した実績があるかどうかも確認した方がいい。

2. スタッフの年齢構成

店長が25歳のグループと、オーナー兼店長が40歳の1店舗経営では、ポストが空くまでの時間がまるで違う。若い組織は「玉突き昇進」が起きやすい。

3. 昇進の基準が明確か

「何をしたら上に行けるか」がはっきりしている店は、努力の方向性が見える。基準がなくてオーナーの気分次第だと、報われるかどうかがわからない。

4. 辞めた人がどうなっているか

「前の店長は独立して自分の店を出した」——こういう話が出る店は、人を育てる文化がある。

5. 外部から資金を引っ張れる店か

店舗展開には金がかかる。自社の売上だけで2店舗目、3店舗目を出すのは時間がかかる。外部から投資を引っ張れるグループは、その分スピードが速い。スピードが速いということは、それだけ早くポストが生まれるということ。

逆に、身内の金だけで回している店は、展開のスピードがオーナーの資金力に縛られる。「いつか出すよ」が何年も続くパターンは、だいたいこれ。

ちなみに、Luna Pos では将来的に「Luna Pos Fund」という仕組みを準備している。POSに蓄積された売上データを投資家に見せることで、店舗への投資を呼び込みやすくするサービス。これが動き出せば、Luna Pos が入っている店は外部資金を引っ張りやすくなる=店舗展開が加速しやすくなる。つまり、黒服にとってもポストが生まれるチャンスが増える。開発ロードマップとして進行中だけど、頭に入れておいて損はない。


今の店に残るか、移るか

別に今すぐ動かなきゃいけないわけじゃない。今の店が好きで、人間関係もいい。それは大事なこと。

ただ、一つだけ考えてみてほしいことがある。「3年後、自分はこの店でどのポジションにいるか」を想像できるかどうか。

想像できるなら、今の店で頑張る価値がある。想像できないなら、環境を変えることを選択肢に入れてもいいのかもしれない。

移るなら早い方がいいことが多い。今の店で身につけた付け回しのセンス、キャストとの信頼関係の築き方、フロアの回し方——これは店が変わっても使える。失うのは肩書きだけで、実力は持っていける。


まとめ

黒服が成り上がれるかどうかは、努力量だけでは決まらない。

  • 1店舗だけの店では、上のポストが空かない限り上がれない
  • 拡大しているグループでは、新店のたびにポストが生まれる
  • 店長になれるかどうかで年収が大きく変わる
  • 「どの店を選ぶか」は、努力と同じくらいキャリアに影響する

がむしゃらに頑張ること自体は素晴らしい。でも、その頑張りが報われる場所にいるかどうか。そこだけは、一度立ち止まって考えてみる価値があると思う。


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